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嶺上航路

興味関心のおもむくままです

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自作ss振り返り ~咲「さあ、夢を見よう。」~ その3

その2からのつづきです。





早速ですが、このssのプロット・設定・ストーリーをどのように組んでいったのかを書いていきたいと思います。


まず物語の描き方、プロットの組み方についてですが、これは早い段階で「色んなキャラクターが宮永咲という人物について語っていく形式にしよう」と決めていました。

なぜかというと、競走馬は喋らないからです。

ゆえに、競走馬の生き様を追おうとすると、自然と関係者や当時の馬を知る人々からの伝聞が必要になり、場合によっては自ら馬の思考や感情などを推察する必要が出てきます。

というわけで、咲をオペラオーに重ねたこのssは「様々なキャラクターからの伝聞」で成り立つssとしてプロットを組んでいくことにしました。

その例外となるシーンは幾つかありますが、それらについてはまた後で言及します。





次に、馬とヒト、競馬と麻雀のギャップを決める設定についてです。

咲-Saki-の世界観において、チームで行うリーグ戦にて得られるもの(「首位打点王」とかのアレです)とは別に九つの個人タイトルがあることは阿知賀編での一部シーンで明らかになっています。

0964db1a.jpg



これらの九冠タイトルを、それぞれ競馬界におけるGⅠ競走に当てはめることにしました。

例えば、『上半期に行われるオールスター戦』=「GⅠ 宝塚記念」=『地和戦』。

『下半期に行われるオールスター戦』=「GⅠ 有馬記念」=『天和戦』。

『アマプロ交流のオールスター戦』=「地方・中央交流GⅠ東京大賞典」=『人和戦』、といった具合にです。


さて、オペラオーの記録した「GⅠ7勝」に対し、このssでの咲は10回以上タイトル戦に勝利しています。

それは数週間~数か月に一つのレースに出走するのが普通の競走馬と、『年2000局以上打つこともある』(本編における藤田靖子の発言より)プロ雀士との違いを考慮したものであり、ついでに最盛期の咲(≒オペラオー)がどれだけ手の付けられない存在だったかを強調するために行った描写でした。


このような感じでオペラオーの元エピソードに設定の色付けを加え、「夢を見よう。」の原型は組み上がっていきました。

オペラオーのエピソードをどのように脚色していくか、というのはなかなか難儀な作業でしたが、完成したssを読み直すとそこそこ上手い具合にハマってくれたんじゃないかと自画自賛しています。






最後にストーリーについてですが、これは今まで述べてきたことの繰り返しみたいなものなのでそんなに語ることはありません。

ただ、最後に締めを飾る『夢を見よう。』の文言を際立たせるためにも「2000年 GⅠ有馬記念」にあたる天和戦での、咲の大逆転劇は絶対に書かなくてはいけないパートでした。

しかし、映像の残っている実際の有馬記念と違って文字オンリーのssで行われる天和戦では、その戦いを振り返る際に使うはずの


『完全に包囲された』、とか


『道は消えたはずだった』、とか


そういった文言に説得力を生むのが難しくなってしまいます。


というわけで、咲が淡、穏乃、衣と囲んだ卓で勝利を収めるあの闘牌シーンでは、解説者&実況者である照とえりを、いわばカメラ代わりに配置してより多くの情報を読者の方々に届けてもらうようにしたのです。


インタビューの最後に咲が出てくるシーンは、締めとなる『さあ、夢を見よう。』の文言を誰に言ってもらうのか、を問題とした際に自然と浮かんできたものです。


ナレーションで流すのは味気がない→京太郎に言わせるとなにか鼻につく→照に言わせるのは抒情的すぎやしないだろうか→そうだ、咲本人に言ってもらえばいいじゃん の流れで決まったシーンでした。


咲なら、ss中での淡との関係について語っても不自然ではないですしね。



テイエムオペラオーとメイショウドトウ。



二頭のそれを投影させた、二人のライバル関係もこのssの一つの見どころとして描写したかったものでした。







(自作ss振り返り ~咲「さあ、夢を見よう。」~  終)

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  1. 2015/08/25(火) 00:03:13|
  2. 自作SS振り返り~咲-Saki-~
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自作ss振り返り ~咲「さあ、夢を見よう。」~ その2

その1からのつづきです。



さて、前回の記事では「咲さんってオペラオーみたいじゃん……!」と気付いたところまで振り返ったと思います。

そこで僕は考えたわけです。


 「オペラオーに限らず、競走馬の生き様を咲-Saki-キャラのそれに重ねてみたら面白いものが書けちゃうんじゃないか」と。





ところで、中央競馬を開催しているJRAは「G1」(毎年開催される、とても賞金額の大きいレースと考えてくれればいいです)の季節になるとレースごとに異なったCMを制作してくるですが。

テイエムオペラオーを起用した、2013年度有馬記念のCMがまーかっこいいんです。これが。


【競馬CM】2013年JRA G1レースCM 有馬記念 テイエムオペラオー
5034ed99.jpg



サムネイル中の文言で分かると思いますが、このssのタイトル、そして最後の締めとなる数文は、いずれもこのCMで流れた言葉を改変・流用しているわけです。

流用と言うのは変かもしれません。というのも、「咲-Saki-でオペラオーを書いてみたい」と思い立ちこのssを練り始めたときには、既にCMでの言葉を使うことは決まっていたからです。

流用ではなく、先にCMの言葉があって、そこからssを練り始めていったということです。

この辺りは「その1」で述べた流れと似ていますね。

咲-Saki-の二次創作でありながら、咲-Saki-ではなく競馬が先にあり。

ssでありながら、文言が先にあった。




さて、思いついたはいいものの、そこからどうやってssとしての形を仕上げていくか。

ストーリーそのものは「テイエムオペラオーの生き様を」で決まってるわけですから、まあそこまで苦心せずに考えられるわけです。

問題は、「テイエムオペラオーと宮永咲をどう重ねるか」でした。

なにせ馬とヒト、競馬と麻雀ですから、オペラオーの進んだ道をそのまま咲に歩ませるととんでもないことになってしまいます。

そのギャップを埋めるための設定・ストーリーを作るにはちょっとした苦労を要求されることになりました。






「その3」に続きます。


  1. 2015/08/24(月) 22:58:38|
  2. 自作SS振り返り~咲-Saki-~
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自作ss振り返り ~咲「さあ、夢を見よう。」~ その1

※ssそのものをご覧になりたい方はこちらからどうぞ ↓



 (上)  (中)  (下)






さて、このブログを開設してから初めての自作ss振り返りとなります。

早速語りますと、書いた僕自身にとって、これは非常に思い出深いssとなった一作でした。

なぜかというと、これまで書いてきた十数作のssの中で一番力入れて書いて、一番いい反応を貰えたからですね。

「自分の中で概ね考えていた通りに書き上がり、概ね考えていた通りの反応を得られた」とも言うことは出来るのでしょうが。


で、このssを書こうと思った動機についてですが、実はこのssの出発点は『咲-Saki-』とは全く関係ない所にありました。





それは競馬です。



より正確にいうと、「テイエムオペラオー」というたった一頭の競走馬です。





このオペラオーという競走馬ですが、まあ凄い馬なんですよ。

地味な血統に生まれ、幼駒のうちは特に目立った特徴も示せないまま1000万円で竹園氏に購入されたそうです。

なかなかの額に思えますが、サラブレッドとして決して高くはない値ですね。

竹園氏に競りかけてきた馬主がいなかったという話からするに、1000万円ですら過大評価だったのでしょう。

ところが、走り始めてからは一転。

デビュー直後に骨折こそしたものの、傷が癒えてからは約三年の間に18億3519万9000円(!!)もの賞金を稼ぎ出し、競走馬における獲得賞金額の世界記録を打ち立てて引退していきました。



そんなオペラオーのレースぶりですが、やはりその見所は凄まじいばかりの「末脚」にあると思います。



動画サイトなどで「(テイエム)オペラオー」と検索すれば彼の雄姿を見られますが、最後方での位置取りから最後の直線に入ると猛然とした勢いで突っ込んできてゴールするその様は数多の競馬ファンを熱狂させ、また落胆もさせてきたのだろうと思います。

また驚くことに、彼のレースは勝っても負けても「ハナ差」「クビ差」の僅差決着が実に多いのです。

デビュー時から引退まで騎乗していた和田竜二騎手の手腕によるところも大きいでしょうが、恐らく、テイエムオペラオー自身がレース運びをある程度考え、最後の最後で勝ちきれるように走っていたのではないでしょうか。

……とまあ、ここまで書けば薄々わかるでしょうが。



圧倒的な強さを誇りながら、勝負の流れを読み、後半一気に追い込み、見た目以上の差を保って勝つことが出来てしまう…………。


そんなキャラクターが主人公とかラスボスとかになってる創作物あったら面白ぇよなあ。実際にあるのかなぁ……。


……あっ、そうだ。『咲-Saki-』がピッタリその条件に当てはまってんじゃん。





そんなところから、このssはスタートしました。





「その2」につづきます。


  1. 2015/08/24(月) 18:16:22|
  2. 自作SS振り返り~咲-Saki-~
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